殺人・死・罪悪の魅力
元農水次官とその息子の事件を知った時、
恐怖やショックや悲しみ・同情も感じたけど、
「ざまあみやがれ」みたいな
ある種のカタルシスもあった。
「高い地位で有能だと言われて活躍してた男も
所詮は心は普通の人間と同じなんだよ。
それがこれでまた証明された」
みたいな、高い地位や能力に恵まれた「立派な人間」の化けの皮が剥がれた、
みたいなある種の気持ち良さもあった。
自分の劣等感とかもあったかもしれない。
ワプニック博士は動画で「道路で交通事故が起きると渋滞する現象はなぜ起きるのか」
について生徒から質問された時、
「私たちは死や残酷な事件・事故を恐れているけど、
同時に密かに惹かれてもいる。
それは他人の中で罪に罰が与えられて、
自分はその罰から逃れられたという
ある種の安心感を感じられるからです」
と答えていたけど、
確かにそんな感じでもある。
他人の不幸は蜜の味。
もうひとつの惹かれる理由は、
「世界がリアルで苦痛や犠牲がリアルだと証明できるから」
だと言っていた。
確かに安倍首相が銃撃されたニュースとかも
ちょっと興味を惹かれていたかも。
母も、あの銃撃事件のニュースで悲しんだり怖がったりしていたけど
本当は密かに残酷な事件に惹かれているようにも見えた。
だからニュースのメディアではそういう報道は
自我にとってはオイシイのかな。