呼んでいる胸のどこか奥で

2016年から奇跡講座を学んでいます。デイビッドはDavid Hoffmeister氏で、ワプニック博士はKenneth Wapnick博士てす。MWGEはコース学習者のための映画紹介サイトhttps://mwge.org/ です。

父への憎しみと憐れみ

「仕事でも家庭でもゴルフやらでも、自分のデキる有能感、

個人としての強さ、他人より優れていることをひたすらとにかく証明して、

いつも他人を見下したり、間違い探しをするのに必死」

な父、ひどく傲慢で他人を見下したり、

他人のダメなところを見つけては大喜びする父、を見ていると、

最初は、憎悪や嫌悪、何で母はこんなのと結婚したのか?

母も狂ってるからか!と、怒りや憎しみや不満が湧いてくる。

ただ、父の人生や過去、現在を思うと、憐れみを感じる。

祖母や祖父は、およそ、優しい親ではなかった、らしい。

なんとなく、想像はつく。

父は、戦中生まれの親の家庭で育った。時代も昭和。

無条件の愛や優しさは当然なく、メンタルヘルスなんて言葉もない時代。

学校の先生が、子どもに暴力を振るうのが当たり前だった時代。

そんな時代に育った父は、長男として、教師として、

公務員として、自分の優秀さを夢中で建設しつつ、

証明して生きてきた。

父は、職場でいじめっ子のモンスターペアレントとの確執や、

後輩教師へのパワハラやらで、問題が重なり、

学校を転勤することになり、担任のクラスを受け持たせてもらえない。

昭和の価値観で育った世代の父が、

猛然と優秀な教師としては活躍できても、

自分が一番、の傲慢な態度が令和の職場では上手く行かなくなった、

後輩とも空気が合わない、

いかにITの知識が優れても、もはや、

時代に取り残される側になったのが、ありありと感じられる。

自分が勝ってなんぼ、自分の強さを証明してなんぼ、

という重い鎧を纏って、ずっと生きてきて、

それ以外の生き方をまるで理解できず、

「他人に頼る、弱い、情けない生き方」

と、見下すことしかできない父に、ある種の哀れみもある。

そういう世界観しか、父は教えてもらえなかったし、

今更、全く違う生き方や価値観を学ぶのは、

父にはあきらかにキツ過ぎるのもわかる。

怯えた犬のように、必死に自分を強く見せて、戦うことしか知らない、

悲しい心。

かといって、父に優しくすると、なんか自分が一方的に損する気がして、

父に、優しさを出し惜しみしてしまう。

自分だけ一方的に攻撃されて、異常に見下されて、

こんな傲慢で醜悪な人間に、優しくする必要なんかねぇよ、

と思ってしまう。

しかし、愛を求める声なのか。