特別性
「無価値感とか不安感から救われたい一心で
溺れていて藁をも掴むような感じで
特別性・特別なポジションを確保して他者を見下して優越感に浸りたい衝動」
みたいなものが内心に感じられた。
他者と自分の違いや差を強化して誇示して
「どうだ、フフン、お前たちとは違う。スゴいやろ」
みたいな感じ。
「彼氏彼女の事情」で最初の雪野がやっていたやつ。
学生の頃もやっていたし、
特別な優越性を褒められる・認めてもらえる気持ちよさは良くわかる。
自分の価値を認めてもらえる安心感・嬉しさがあるから、
求めずにはいられない。
雪野はその気持ち良さに耽溺していたのに
有馬にテストで1位を取られて、
屈辱感と劣等感を感じたところから関係が始まっていたけど、
優越感は劣等感や屈辱感・敗北感にすぐひっくり返る。
他者と自分を分離するというか、分離して安心するみたいな感じ。
子どもの頃、勉強でもスポーツでも音楽や芸術でも優秀な男の子がいて、
その子は自分の才能に自信がすごくあったけど、
孤独に悩んでた。
周りの子ども達を見下して安心していたけど、
その分わかり合うようなコミュニケーションが取れなくなっていた感じ。
特別性を強化して分離を確保するけど、
その分、一体感とか暖かく安心できるような帰属感を失って
孤高になったという感じだった。