マンガのキャラクターたち
「それでも町は廻っている」という、学生の頃に見つけた漫画。
主人公は高校生で、漫画内の高校のクラスの同級生たちの、
顔写真一覧の大きなページが、
漫画の付録みたいな感じで巻頭に折りたたんでくっついている。
見てみると、自分の高校の時の「リアルな」同級生に、
見た目も性格もまるでそっくり似てるキャラクターが何人かいる。
目がぱっちり二重で、見た目も性格も爽やかなのに、
なぜか野球部で日焼けしてる坊主の男子、
短髪で、いつも楽観的に朗らかで笑っていて、リラックスしていて、
細かいことは気にしないで、もみあげが若干長く、
みんなから平等に慕われる男子、
メガネの太った、オタクっぽいけど明るい男子、
女子のページにも、他にも何人もいた。
作者の知り合いや同級生をモデルにしたんだろうけど、
それにしても、こんなに性格や見た目が見事に似るものか?
不自然。
どこのクラスや職場にも、同じような見た目や性格の人が一定数いるのか。
The Nines で、主人公は平行世界でゲームのように世界を作って、
キャラクターやルールを設定している、という描写があった。
現実の世界の人間も、
ゲームやアニメのキャラクターみたいに、一定のパターンというか、
典型があらかじめ決まっていて、それが組み合わせられているようにも見える。
個性なんて、そういう、クッキーの型取りの器みたいなもんなのか。