GANTZ
聖霊は私たちが好きなもの、飴玉とかニンジンで導く、と言われる。
自分は本や漫画やアニメや、映画、が好きだった。
で、高校生の頃、本屋で、GANTZという漫画を見かけ、
表紙の絵が上手いし、なんと手描き漫画なのに建物やガジェットを
わざわざCGで作画してるし、SFだし、武器とか乗り物カッコイイし、
読みたくなり、買った。
性的な描写やバイオレンスがすごくて、気軽におススメできる漫画じゃなかった。
SFでグロテスクだけど、絵が上手いだけありバトル描写がすごく迫力があり、とにかく刺激的。残酷だけにゾクゾクくる系。
今思えば罪悪の魅力か。
高校に漫画を持って行って友達に貸すと、男子はみんな無我夢中で読んでいた。
エッチなシーンがあったからかもしれないけど笑。
で、ストーリーが終盤に差し掛かると、急に突然、
この世界はマトリックスみたいな仮想世界だとか、
全ては脚本に従って起こってるだけだ、とか、
肉体も仮想的で、死んでもバーチャルのゲームみたいに
ただ新しい肉体が出てくるだけとか、
「神はリアルか?」とか、
肉体はアイデンティティではなく、魂がアイデンティティだとか、
とにかくスピリチュアルな言葉が続出しだした。
壮大なSF路線で、最後は風呂敷畳むのに困ったから、
マトリックスみたいに哲学っぽくしたのかな?と思ったけど、
面白い漫画だった。