■
しばらく前、トイレを流す取っ手が壊れた。
修理が必要だから、父にこのことを話すと、
父は第一声、
「オレじゃない!
オレがトイレに行ったときは壊れてなかった。オレじゃないからな。」
と強がって焦りを隠す態度で、
トイレの取っ手が壊れたのは自分のせいじゃないと言い張った。
トイレは全員が毎日使うわけだから、それで少しずつ負担がかかったわけで、
個人の責任じゃないはずで、
自分は責めるような態度で話してはなかった。
ただ修理が必要と、
淡々と報告しただけだったけど、
父はまるで刑事モノの容疑者扱いされているような感じだった。
父は他人が小さな失敗をしたら、
いつも大げさに間違いをあげつらったり責めたりする。
テレビを見ていても同じ。
だからこそなのか、
父は自分がいつも他人を裁いて攻撃しているからこそ、
何かが起きたら他人が自分を攻撃するに違いない、
と怯えているのか。
父の職場でも、そういう態度が原因で後輩とのパワハラ問題や
モンスターペアレントとの確執が起き、裁判沙汰になりかけたけど、
父の世界観は、
常に他人との競争、攻撃と防衛、
他人を支配して自分の思い通りにすること、が基軸。
自分以外は、家族でさえ敵という感じ。
エニアグラムだとタイプ8W7そのものだけど。
こうやって父のことを書くと、いつも、
「あ、自分にも父ほど極端じゃないにしても同じところあったわ」と後で気づく。