Avalon デイビッドの解説
押井守監督作品のデイビッド解説リトリートです。
字幕はありません。
マトリックスみたいなバーチャルの世界観です。
しばらく前に見て、心に残ったのは、
仮想世界でゲームや競争に勝って、
自己概念を高めても幸せはそこにないし、
無意味だというデイビッドの言葉と、
「これだけは純粋な唯一無二の美しさや価値があるから、
これだけはきっと自分を裏切ることはないはずと、
最後に頼る、最後の幻想」
みたいな感じで、ワプニック博士も愛していたような
オーケストラの演奏会にすがりついて、
そこにずっと居続けようとする男性キャラがいたのだけど、
その演奏会も幻想だから一瞬でフッと消えてしまい、
「ああ、ワプニック博士が心底愛してたようなものもやっぱり、
他のあらゆるものとちょうど同じく幻想なのか」
みたいな感じで愕然と思い知らされた感じがあった。
押井守監督の作品はこんな感じで
ほぼ全部デイビッドに解説してほしいと思ったけど、
それは間違った期待なのか。