呼んでいる胸のどこか奥で

2016年から奇跡講座を学んでいます。デイビッドはDavid Hoffmeister氏で、ワプニック博士はKenneth Wapnick博士てす。MWGEはコース学習者のための映画紹介サイトhttps://mwge.org/ です。

うつヌケ

数年前、ツイッターでフォローしていた漫画家の田中圭一さんが、

「新刊で自分やいろんな人の、鬱病や回復のきっかけを集めて漫画にしました。」というツイートで、

『うつヌケ』(角川書店、紙本は税別1000円)を知り、漫画なら、親しみやすいし、

いつもひょうきんな田中圭一さんなら、安心して読める気がして、

書店で買った。f:id:ratchet0512:20211103164741j:image

本当にいい本だった。ほぼ全ページ漫画で読みやすく、

鬱病を経験した人たちの体験談に、共感できた。

エピソードは教師や主婦、ミュージシャン、IT関係の人たち、OL、作家などたくさんあったけど、

一番驚いたのは、アダルトビデオの監督の男性が出てきて、

その人は、肉体の激痛や鬱で苦しんでいたとき、

霊感があるアダルトビデオの女優さんから、

「子どもの頃、母を亡くした深い悲しみを、あなたは今も抑圧している」

ことを教えてもらい、それが回復のきっかけになった、

ということだった。

まさかアダルトビデオを作っている人たちの間で、

心の癒しが起きていたとは、

さすがに予想だにしなかったし、意外だった。

アダルトビデオは、卑しい、恥ずかしい、穢れた、

無垢さや、純粋さや、真正さ、誠実さとは真逆の、罪深い、恥ずかしいもの、というイメージ。

だから、うつヌケで、アダルトビデオの監督さんが出てきたのは、

驚きだったのかな。

アダルトビデオを作ってる人も、自分と同じく、悲しみや、苦しみ、

鬱やら、孤独やら、寂しさを感じている、というのが、驚きだった。

「アダルトビデオの製作に参加するのは、ダメで、恥ずかしい、

蔑まれる仕事、尊敬される序列が低い仕事」

というイメージが、あったのかな。

あと、パンクミュージシャンの大槻ケンヂさんが、若い頃からずっと鬱病で、

仕事をしてないときが極度に不安で、

森田療法に取り組んでいたと話していて、これも驚きだった。