inside out
画家で美術の教師だったグレッグさんが「This Moment is Your Miracle」
のプロジェクトに前後して、
大きな絵を描く意欲とかエネルギーが沸き起こっていた、と言っていた。
いつかその絵が見たい。
デイビッドが「Out side in」じゃなくて「Inside out」、
内側から沸き起こるように直感とかガイダンスとか感覚に従うんだ、と言ってたけど、
自分で過去にいい絵が描けたような、手ごたえがある絵を描けた実感があったときは、
確かに内側から意欲とかエネルギーがグワーッと沸き起こったときだった。
結局、数回しか無かったけど。
絵を上達したいと思ってさんざんイラストを集めたり、
手本になる絵を模写したりしたけど、結局楽しくなかったし、
むしろ緊張とか焦りとかプレッシャーばかりだった。
高校の時に描いた絵は担任の先生にもらわれたり、
別の先生に授業中に描いてるのがバレて消されたりして残ってないけど、
初めて従姉妹たちに年賀状用に書いたイラストが残ってた。
自分が上達するとかじゃなくて、
絵を見てくれる人に向けて描きたいっていうエネルギーが沸き起こったときだけは、
いわゆる上手い絵ではないにしろ、
自分ではいい絵を描けた手ごたえとか喜びがあった。
行為者の達成感だったかもしれないけど、
不思議と自分にしてはよく描けた、という感じになってた。
意図的に外側から記憶とか模写でテクニックをゲットしようとしてるときは、
そういう喜びはなかった。
まともに色を塗ったのもこれが初めてだったけど、
意外と着物の柄とかも塗っていて、自分で少し驚いた。
自分の絵を誰かに見せるのも、子どもの頃はとても恥ずかしくて無理だった。