呼んでいる胸のどこか奥で

2016年から奇跡講座を学んでいます。デイビッドはDavid Hoffmeister氏で、ワプニック博士はKenneth Wapnick博士てす。MWGEはコース学習者のための映画紹介サイトhttps://mwge.org/ です。

精霊の守り人

子どもの頃、図書室で面白そうな本を探していると、上橋菜穂子さんの精霊の守り人が目にとまり、タイトルが何か魅力的に感じられた。内容は、ざっくり言うと自然の精霊を体内に宿した12歳くらいの少年チャグムが精霊のガイダンスに従いながら、主人公の女性の用心棒バルサと共に旅をする物語。旅を続けるにつれて少年は違う世界のビジョンを見るようになり、それは精霊が住んでいる世界で、人間の世界と精霊の世界が二重に存在しているような世界観。少年は自分がどっちに生きている存在かわからなくなり、人間の世界で生きるのが困難になりながらも、バルサに守られながら、なんとか旅を続ける。

精霊の世界は美しい景色や存在がある反面、醜くて恐ろしい生き物が住んでいて、それらがなんとか精霊とチャグムを殺そうとして迫ってくる。

書いていて、ラファエルとのり子さんの関係にとても似ていると気づいた。

チャグムは、ふたつの世界の狭間で混乱し、知覚や体のコントロールができなくなり、突然体調が悪くなったり、人間としての自分が精霊に乗っとられて人間世界から消える感覚の恐怖に苦しみ、バルサに助けを求める。精霊は雲を生み出す精霊で、全ての生き物に雨の恵みを与えるべく特定の位置を目指して旅をさせ、旅が後半になると、チャグムの体は完全に精霊にコントロールされてしまう。

最後はバルサとチャグムが別れて終わりですが、続編はたくさんありました。

上橋菜穂子さんは、テレビのインタビューで、出版社は続編を書くようせかすけども、インスピレーションがこないと書けないので、それまで待っていて欲しいと言っていたのが印象的でした。動画でラファエルを見たとき、感じるものがあったのはこの物語があったからかもしれません。