押井守監督がぴあアプリのハリウッド版攻殻機動隊のインタビュー記事で、
「この年になると、
昔信じてた常識とかが嘘だってわかるようになった。
例えば皆信じてるけど、若い時の方が幸せとか」
と言ってたのを見て、
ドキッとした。
若い頃は、愛される。
肉体が年をとるだけ、愛されなくなる、
価値が減っていく、みたいな信念。
だから年齢とかが話題になるといつも少し恐怖。
20代でも、恐怖はいつもある。
肉体が若い時間がなくなっていく恐怖。
「自分の愛される価値」みたいなものが
時間と共にロウソクみたいに消えていく、
それについて無力感と恐怖。
それが嘘かもしれないって今思う。
デイヴィッドは、いろんな場所のたくさんの女性から
愛されて求婚されたりしたみたい。
デイヴィッドは今60代だけど、
数えきれないほどの女性から愛されている。
しかも、女性からの愛を失う恐怖もまるでない。
恐怖がまるでなくて
全然媚びないのを愛されているという。
投影の対象になることもあるだろうけど。
「まず神の国を求めよ、その他のものは加えて与えられる」
というけど、
デイヴィッドは本当にそうだな。
自分も、何か自分は単なる無価値な人間じゃないのかもって
最近感じるようになった。
今までは、誰かが自分をイケメンだよ、とか
魅力があるよ と言っても、
気を遣って励まそうとしているだけだと思って
受け入れなかった。
それが違うのかもって。