呼んでいる胸のどこか奥で

2016年から奇跡講座を学んでいます。デイビッドはDavid Hoffmeister氏で、ワプニック博士はKenneth Wapnick博士てす。MWGEはコース学習者のための映画紹介サイトhttps://mwge.org/ です。

『すずめの戸締まり』

「天気の子」がちょっとピンと来ず微妙に感じていて

(のりこさんも言っていたらしいけど、

「この世界は狂っている」というセリフと描写は良かった)

新海誠監督の作品は美しくて心に触れるけど

ちょっとなんか味が薄いっていうか大衆向けだよね、

みたいなイメージがあったから、

すずめの戸締まりは期待せずにいよう、、と思っていたら、

圧倒的にすごかった。

濃かった。

意外にも圧倒的に傑作だった。

コースでいう絶望感とか罪悪感とか喪失感みたいな

無意識を描写したような「常世」で災害に遭った街が燃えている心象風景も

すごく良かった。

普段の平和な風景を一枚めくるとその裏側には、

目には見えないけども

もののけ姫のタタリ神みたいな真っ黒な闇や

ネガティブな圧倒的エネルギーが潜在している、という世界観で、

まさに心のスケールを立体的に描いたみたいだった。

「お返し申す」という芝居がかったセリフも

権威を神に返す感じで。

たまきというすずめの育ての母がすずめに被害者意識や怒りの感情を爆発させて、

後で罪悪感を感じるのも自分を見ているみたいだった。

「本当にすごい仕事は人目につかないもの」というセリフ。

すずめと草太が旅行しながら全体に奉仕するのは、

のりこさんたちが撮影旅行するのと重なった。

あと草太が「アイツは自分を雑に扱う」と

友人に言われていたのも気になった。

自分を見ているみたいで。 

 

新海監督、こんなに本気で作る人だったのか、、みたいな

圧巻の情熱とパワーを感じた。

 

魔女の宅急便の音楽も良かった。

話せる猫のダイジンがジジみたいだった。