おばあちゃん
祖母に会いに行くのが怖かった。
躊躇していた。
今年の春頃、祖母に電話して、
以前に祖母からかかってきた電話に出てなかった理由、
祖母からきてほしいと言われても行かなかった理由を話した。
理由は、
祖母から「早く就職して結婚して子どもを持ってほしい。
わたしが死ぬまでに早くして、あなたが心配。
わたしを安心させて欲しい」と涙ながらに言われると、
自分が惨めさと悲しみ・無価値感や情けなさを強く感じるから。
その惨めさと胸が痛くなる悲しみを感じるのが
怖いから祖母を避けていた。
それを電話で言葉にしたら、
自分でも意外なほど自分が泣き出して、驚いた。
鼻水と涙を出しながら話した。
祖母は、「りょうくんは優しい。あんたは優しいのよ」
と励ますように言っていた。
祖母に会いに行きたい。
怖いのは、やはり
祖母に「仕事、結婚」と言われて
自分が痛い嫌な感情を感じること。
でも確かに祖母のところに行く感じはする。