黒歴史と月の繭
「月の繭」というとにかく美しいとしか言えない曲。
黒歴史という言葉、
ターンエーガンダムという作品で作られた言葉なんだけど、
人類の戦争の歴史、
人類の残酷さや愚かさを表す歴史だから
「黒歴史」みたいな感じ。
例えば原爆投下は黒歴史みたいな意味だった。
月の世界の女王様というのがいて、
女王は月世界の究極の価値・美・善・正義の象徴で、
イギリスの女王や天皇みたいに崇拝されていた。
主人公の少年は最初から最後まで女王を敬愛し続けていて、
主人公や月の民にとっては「生きがい・生きる意味」の象徴だった。
ミヒャエル・エンデの「果てしない物語」
の神の子の象徴の「幼ごころの君」が
「月の子」という名前に改名するんだけど、
これも純粋で美しいまさに究極の価値そのものみたいな
神秘的な女神みたいな女の子。
子どもの頃、読んでて幼ごころの君に会いたくてしょうがなかった。
わずかなイラストと文章から幼ごころの君の
純粋さ・高貴さ、究極の価値しかない存在である感じが
ひしひしと伝わってきてた。
月に人はいろいろな意味をくっつけてきたけど、
「人は意味なしには生きられない」んだと最近感じてた。
「月の繭」は曲も歌詞も美しくて、
まさに意味の塊。