コジコジ
のりこさんが言っていた、
「本当はマシにならなきゃと思って
マシになる必要はない。
わたしたちはマシになれない」という言葉。
何か心が緩むというか、
安心させてくれるものを感じた。
マシになろうとして何かやるのは、キツいし疲れる。
絵の練習がそうだった。
ストレスとプレッシャー。
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の作品で「コジコジ」という不思議なメルヘンの国を舞台にした
漫画があって、
キャラクターはかわいい妖精とか妖怪みたいな感じ。
その国では「メルヘンの国に住む不思議な住人たちの子どもが通う学校」
がある。
その学校にコジコジというかわいい天然でボーっとした妖精が
入学してくるんだけど、
コジコジは学校の先生が信じている
「わたしたちは自分を磨いて向上させて、
ミッ◯ーマウスみたいに人気キャラクターになるべき。
わたしたちは今のままでは無価値だから、
自分に価値をプラスするために懸命に努力すべき」
という堅い信念を痛快に否定する。
デイビッドの本にも、
「自分を磨こう向上させようなんてどうでもいい」って書いてた。
「役に立つなんてどうでもいいよ。
毎日好きなことして幸せに生きてるだけだよ」
コジコジはまるでデイビッドみたいだ。
その後でそのコジコジの言葉を聞いた次郎くんが
母にその言葉を言うと
「バカ言ってんじゃないよ!」と
母に殴られるのがこの話のオチだけど、
それでも構わず貫き通した人はデイビッドなんだ
と思った。
デイビッドも大学を辞めたときに
両親にさんざんに言われたと言っていた。
そういえば京都にいた頃、
さくらももこさんの展覧会があったから見に行った。
そこにはちびまる子ちゃんの雑誌掲載された
第一話の原稿があって、
正直上手い絵ではなく、
むしろ子どもの書いた絵日記という感じだったのに驚いた。
どう見ても上手い絵じゃないのに連載が決まったということ、
絵は上手く書いてナンボと思ってたから、
これが人気になったことが驚きだった。
コジコジもだけど、内容の良さがあるからなのか。
さくらさんのカラーの絵は、
色彩がとてもカラフルで暖かかった。