トゥルーマンが偽りに気付きはじめて、
車や飛行機でニセモノの街から脱出しようとし始めると、
ニセモノの妻や視聴者たちが、
「病気の母を残して行くことができる性格じゃない」
「仕事をやめたらお金はどうするの?貯金を崩すの?」とか
「水辺が怖いはず。道路に火が燃えている。原発の事故があった」
と言って、とにかくなんでもあらゆる恐怖や罪悪感を使ってニセモノの街の外側に
行かせまいとしていたのが印象的だった。
「あなたは母がいる息子で、妻がいる夫で、会社に通う社会人で、
臆病で脆い人間で、
それぞれの自己概念が定める義務やルールからハミ出したら終わりだよ。
罪悪感で苦しんだりお金や病気で困ったり、深刻なヤバい結果が待ってるよ。」
という脅しだった。
マトリックスのスミスが最初のほうでネオを尋問した時と全く同じ脅し方。
先日祖母の家に集まった時は、「社会人としてちゃんと生きてない」から、
従姉妹たちに対して不安感、自分が咎められる感、申し訳ない感を感じていた。
きっと自分は白い目で見られているだろう感。
歳上のいとこも年下のいとこも自己概念か。