都合のいい夢
自分にとって都合の良い夢だと、それがかなり不自然で変な世界でも、
疑えない。目覚めたくないから。
ある種の気持ち良さ、オイシイところがあるから。
のりこさんが、分離食堂でチャーハンを夢中で食べながら、
同時に目覚めていることはできない。と言ってたけど、
自分が望んでいる世界を見て、見たいように見てるわけだから、
自分の欲求にとっては、都合のいい利益があるわけで、
目覚めたくない。
その代わり、代償として、自分は、外側の世界の、
無力な被害者になる。
夢見てる心であることを否認したから。
学生の頃の、自分に都合の良い夢を見ていた。
気持ちの良い特別性の夢。
自分がまんざらでもない状態にいると思っているから、
助けが欲しいとも思わない。
むしろ、幽閉されたままでいたい。
自分の、気持ちの良い夢と眠りを邪魔して欲しくない。