絶望感
中学の頃、仲良くしていた部活の後輩の子の母親が病で亡くなった。
亡くなった方と面識はなかったけど、家は遠くなく、
えっ?という感じで、呆然とショックだった。
中学生で、母親を亡くすのはどれほどの絶望感、喪失感、
悲しみだろうと思い、一言も話しかけられなくなった。
笑い話をすることはできないし、へたに慰めるようなことを言うのも
おこがましい。
何も言えず、本当にかわいそうだな、人生は不公平で、残酷なんだな、、
と鬱を感じた。偽りの共感。
大学でも、同じことが起きた。
親友の母親が亡くなった。
やはり、「そうか。」としか言えない。
たぶんすでに奇跡講座を始めていたか、エックハルトの本を読んだりしていたので、「この世界はこういう、無常、確かなものはない、儚い世界だから、この世界に幸せを与えてくれるものがあると信じない方がいいという自分にとってのレッスンなんだろう」
と思い、辛いはずの経験を打ち明けてくれたことに、ありがたい気持ちもあった。
ああ、本当にそうなんだな、無常なんだな、、という実感とともに、
絶望感もあった。
容赦なく、この世界で人間として生きる限り、
喪失や別離の苦しみを味わわざるを得ないのか、という、嫌な感じ。